公開先は「どこが最速か」よりも、「何を動かすか」で選ぶと失敗を減らせます。HTMLを配信するだけのサイト、WordPress、ログインやDBを使うアプリでは必要な機能が異なります。この記事では6つの選択肢を、用途・運用・費用の見方から比較します。
更新:2026年10月24日。GitHub Pagesの制限を訂正し、測定条件のない速度比較と古い料金の断定を削除しました。
最初に確認するのはサーバー側の処理
紹介ページ、ドキュメント
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静的ホスティングを検討
WordPressなど
↓
対応レンタルサーバーなどを検討
ログイン、バックエンド
↓
対応する実行基盤を検討
6サービスの役割を比較
| サービス | 検討しやすい用途 | 契約前の確認点 |
|---|---|---|
| Vercel | Next.jsなどのWebアプリ、Gitと連動したプレビュー公開。 | 実行時間、転送、ビルド、チーム人数、商用利用条件。 |
| Microsoft Azure | 静的サイト、アプリ実行、コンテナなど、要件に合うサービスを選ぶ構成。 | Static Web Apps・App Serviceなど、どの製品とプランを使うか。 |
| Xserverレンタルサーバー | WordPressやPHPを使う一般的なWebサイト。 | 対応する実行環境、バックアップ、復元、契約期間と更新料金。 |
| Xserver VPS | OSやミドルウェアを自分で構成するアプリ。 | OS更新、公開ポート、監視、バックアップを誰が管理するか。 |
| GitHub Pages | 静的なプロジェクト紹介やドキュメント。 | 用途制限、サイズ、ビルド、サーバー処理が不要か。 |
| Cloudflare Pages | 静的サイト、必要に応じてFunctionsを組み合わせる構成。 | 静的配信とFunctionsで適用される制限が異なる点。 |
公式の機能範囲は、Vercel、Azure Static Web Apps、Azure App Service、Xserverレンタルサーバー、Xserver VPSで確認できます。Azure全体を単一のホスティングプランとして扱うと、機能も費用も比較できません。
GitHub Pagesは「月10回まで」ではない
GitHub Pagesのビルドには1時間10回のソフトリミットがあり、独自のGitHub Actionsワークフローでビルド・公開する場合には、この制限は適用されません。また、公開サイトのサイズは1GB以下、帯域には月100GBのソフトリミットがあります。詳しくはGitHub Pagesの公式制限を参照してください。
同資料は、オンライン事業、電子商取引、商業的なSaaSを運営する無料ホストとしての利用も制限しています。「静的ファイルになれば、どんな商用サービスでも置ける」とは考えないようにします。個別の用途が条件に合うかは、実際の提供内容と規約で確認してください。
無料枠より先に、請求の単位を確認する
VercelのHobbyには個人・非商用用途の条件があります。広告や販売を含む計画では、公式の利用条件とプランを確認します。Cloudflare Pagesでも、静的ファイルの配信条件と、動的なFunctionsの実行条件は別です。制限はPagesの公式資料で確認できます。
| 費用の項目 | 見落としやすいこと |
|---|---|
| 基本料金 | 1サイト単位か、メンバー単位か。税・契約期間・更新時の金額。 |
| 利用量 | 転送量、関数の実行、ビルド、画像処理、ログの保存。 |
| 周辺サービス | DB、ファイル保存、メール配信、ドメイン、バックアップ。 |
| 運用 | 更新、障害対応、復元テストにかかる作業時間。 |
概算は「基本料+想定する利用量の課金+周辺サービス」で作ります。キャンペーンの初月料金だけでなく、通常月とアクセスが増えた月を分けると、継続できる構成を判断しやすくなります。
VPSと管理されたサービスの違い
VPSは自由に構成しやすい反面、OSやミドルウェアの更新など、利用者側の作業が増えます。一方、管理されたサービスでも、アプリの不具合、権限設定、データの扱いまで提供元が代わりに確認してくれるわけではありません。「管理が不要」ではなく「どこまで任せられるか」と考えます。
小さく試して確認する項目
本番と同じ種類のページ、API、DB接続を含む小さな構成で試します。表示の速さだけでなく、デプロイの戻し方、ログの見やすさ、エラー時の通知、費用の上限管理、データの持ち出し方も確認してください。条件の異なる単純な速度表より、自分のサービスに近い結果の方が判断に役立ちます。