【Rust入門#2】開発環境の構築と最初のプログラム「Hello, world!」を書いてみよう
こんにちは!前回の記事では、Rustとは何か、そしてなぜ注目されているのかを詳しく解説しました。
今回はRustを実際に使い始めるために必要な「開発環境の構築」と、初めてのプログラム「Hello, world!」の作成手順を初心者の方にもわかりやすく丁寧に解説していきます。パソコンにRustをインストールし、簡単なコードを書いて実行するところまで一緒にやってみましょう!
✅ Rustの開発環境を準備しよう
Rustはセットアップがとても簡単です。公式ツールを使えば、わずか数ステップで始められます。
1. Rustのインストール
まずは公式インストーラ「rustup」を使ってRustをインストールします。
▼ Windows / macOS / Linux 共通:
公式サイトにアクセスし、以下のコマンドをターミナル(またはコマンドプロンプト)に貼り付けて実行します。
curl --proto '=https' --tlsv1.2 -sSf https://sh.rustup.rs | sh
スクリプトが起動すると、いくつかのオプションが表示されますが、基本的にはEnterキーを押すだけでデフォルト設定でインストールが進みます。
💡 補足:Windowsユーザーは「Rust Installer for Windows」というインストーラを使うことで、GUIで簡単にインストールできます。
2. インストール確認
インストールが完了したら、以下のコマンドを実行して正しくRustが導入されたか確認してみましょう。
rustc --version
例えば、次のようにバージョン情報が表示されれば成功です:
rustc 1.74.1 (2024-05-10)
🛠️ 初めてのRustプロジェクトを作ってみよう
Rustでは、プロジェクトの作成からビルド・実行までを**Cargo(カーゴ)**というツールが自動で行ってくれます。
1. プロジェクトの作成
まずはターミナルで以下のコマンドを入力し、新しいRustプロジェクトを作成します。
cargo new hello_rust
cd hello_rust
hello_rust
というフォルダが作成され、その中に次のような構成のファイルが自動生成されます:
hello_rust/
├── Cargo.toml # プロジェクトの設定ファイル
└── src/
└── main.rs # メインのソースコード
2. プログラムを書いてみよう
Rustのエントリーポイントは main
関数です。 デフォルトで src/main.rs
に以下のコードが書かれています:
fn main() {
println!("Hello, world!");
}
これは、コンソール画面に「Hello, world!」と表示する非常にシンプルなプログラムです。
🔍 ポイント:
println!
はRustのマクロで、文字列を標準出力に出力します。末尾の!
はマクロを意味します。
3. プログラムをビルドして実行
次に、このプログラムをビルドして実行してみましょう。
cargo run
このコマンドを実行すると、Rustのコンパイラがソースコードをビルド(コンパイル)し、その結果を実行してくれます。
出力は以下のようになります:
Compiling hello_rust v0.1.0
Finished dev [unoptimized + debuginfo] target(s) in 1.2s
Running `target/debug/hello_rust`
Hello, world!
無事に「Hello, world!」と表示されれば、Rustの実行環境が整ったことになります!おめでとうございます!
💡 よくある質問(FAQ)
Q. Cargoって何?
CargoはRustに標準で付属しているツールで、プロジェクトの作成、依存パッケージの管理、ビルド、テスト、実行などを一括で管理できます。 初心者にも非常に扱いやすく、Rustの強みの1つとされています。
Q. エディタや開発環境は?
初心者には Visual Studio Code(VSCode) + rust-analyzer という拡張機能の組み合わせが非常におすすめです。 コード補完・構文チェック・デバッグ支援など、開発を効率化してくれます。
🔚 まとめ
今回は、Rustの開発環境のセットアップから、最初のプログラム「Hello, world!」までを一緒に体験してきました。
Rustは、他の言語と比べても開発環境の構築がとても簡単で、すぐに本格的なプログラミングに入ることができます。 特にCargoというツールの存在が、初心者にとって大きな助けになるでしょう。
この一歩を踏み出したことで、あなたはすでにRustエンジニアへの第一歩を踏み出したことになります!
次回は、Rustの基本的な文法(変数、関数、型、制御構文など)を詳しく学んでいきましょう!