Python解説 番外編！Pythonの基本的な構文まとめ
adminいろいろPythonについて解説してきましたが、予定を変更して前回目での基礎的な部分の本記事では、Pythonの基本的な構文について改めて詳細に解説します。初心者でも理解しやすいように、各項目に具体例を交えて説明していきます。
1. 変数とデータ型
Pythonでは、変数を使ってデータを保存できます。変数を使うと、後からその値を再利用したり変更したりできます。
変数の宣言と代入
変数を作るには、以下のように = を使って値を代入します。
x = 10 # 整数型 (int)
y = 3.14 # 浮動小数点数型 (float)
name = "Alice" # 文字列型 (str)
is_valid = True # ブール型 (bool)
変数の型を確認する
Pythonでは、変数の型を type() を使って確認できます。
print(type(x)) # <class 'int'>
print(type(y)) # <class 'float'>
print(type(name)) # <class 'str'>
print(type(is_valid)) # <class 'bool'>
変数の型を意識することで、エラーを防ぐことができます。
2. 基本的な演算
Pythonでは、基本的な計算を簡単に行うことができます。
算術演算子
| 演算子 | 説明 | 例 |
|---|---|---|
+ | 加算 | 10 + 3 → 13 |
- | 減算 | 10 - 3 → 7 |
* | 乗算 | 10 * 3 → 30 |
/ | 除算 | 10 / 3 → 3.333... |
// | 整数除算 | 10 // 3 → 3 |
% | 剰余（余り） | 10 % 3 → 1 |
** | 累乗 | 10 ** 3 → 1000 |
x = 10
y = 3
print(x + y) # 13
print(x - y) # 7
print(x * y) # 30
print(x / y) # 3.333...
print(x // y) # 3
print(x % y) # 1
print(x ** y) # 1000
整数除算（//）は小数部分を切り捨てるため、注意が必要です。
3. 条件分岐
プログラムの処理を条件によって変えたい場合、if 文を使います。
x = 10
y = 5
if x > y:
print("xはyより大きい")
elif x == y:
print("xとyは等しい")
else:
print("xはyより小さい")
論理演算子を使った条件
条件式には and、or、not を組み合わせることもできます。
if x > 5 and y < 10:
print("xは5より大きく、yは10より小さい")
4. ループ処理
for文（決まった回数繰り返す）
for i in range(5):
print(i) # 0, 1, 2, 3, 4
while文（条件を満たす間繰り返す）
count = 0
while count < 5:
print(count)
count += 1
5. リストとタプル
リストは複数のデータを保存できる便利なデータ構造です。
fruits = ["apple", "banana", "cherry"]
print(fruits[0]) # apple
fruits.append("orange")
print(fruits) # ['apple', 'banana', 'cherry', 'orange']
タプルはリストと似ていますが、一度作成すると変更できません。
tuple_example = (1, 2, 3)
print(tuple_example[1]) # 2
6. 辞書とセット
辞書はキーと値のペアを持つデータ構造です。
person = {"name": "Alice", "age": 25}
print(person["name"]) # Alice
セットは重複しない要素の集まりです。
numbers = {1, 2, 3, 3, 4}
print(numbers) # {1, 2, 3, 4}
7. 関数
関数を定義すると、コードの再利用がしやすくなります。
def greet(name):
return f"Hello, {name}!"
print(greet("Alice")) # Hello, Alice!
デフォルト引数を設定することもできます。
def greet(name="Guest"):
return f"Hello, {name}!"
print(greet()) # Hello, Guest!
8. クラスとオブジェクト
Pythonではクラスを使ってデータとその動作をまとめることができます。
class Person:
def __init__(self, name, age):
self.name = name
self.age = age
def introduce(self):
return f"My name is {self.name} and I am {self.age} years old."
p = Person("Alice", 25)
print(p.introduce()) # My name is Alice and I am 25 years old.
9. 例外処理
エラーが発生した際にプログラムを止めずに処理を続けるためには try-except を使います。
try:
result = 10 / 0
except ZeroDivisionError:
print("ゼロで割ることはできません。")
finally:
print("処理終了。")
10. ファイルの読み書き
Pythonではファイルの入出力も簡単にできます。
with open("example.txt", "w") as file:
file.write("Hello, World!")
with open("example.txt", "r") as file:
content = file.read()
print(content) # Hello, World!
Pythonの基本構文を押さえて、さらに応用的な使い方に挑戦してみましょう！
